2010年4月14日水曜日

さよなら 井上ひさし


井上ひさしが9日に亡くなった。
彼の戯曲は重くてモッサリしててどうにも私の肌に合わず、正直好きではなかったのですが、それでもなんやかんやと4~5作は観てたし、去年の劇作家協会シンポジウムでは、目からウロコがぼろっぼろ落ちるような鋭い切り口の話をたくさん私達にしてくれました。
かわいいかわいい「ひょっこりひょうたん島」から、戦争にまつわる芝居まで、ものすごく丁寧に作品を作る人で、そして自分の国がおかしな方向へ行かないよう、せいいっぱい自分のやり方で堤防のように波を堰き止めていた人でした。 彼の死は、日本にとって小さいながら、とても深いダメージ。
現在上演中の永井愛作・演出の「かたりの椅子」も、井上ひさしの励ましがあってこその作品だと永井愛本人も新聞で話していたのに。
好き嫌いを超えて、(ひょうたん島は好きだけど)「彼が死んでしまったら、これからどうなる?」と私ごときが色々考えさせられてしまう死、改めて偉大な人だったと思います。

ひょうたん島のみなさん!黙祷!!