2012年2月29日水曜日

アメリカ日記20  アメリカ議会議事堂(後編)






きまぐれにアメリカ日記。議会議事堂の話の続きです。
議会議事堂は最近リニューアルされたらしく、地下に広くてキレイなビジターセンターがあり、そこで受付をすると誰でも見学ができます。ただここのセキュリティーチェックが一番厳しかった(´ヘ`)そして適当にグループを振り分けられるのだけど(学生とか団体とかその他とか)なにせ英語がわからないから、自分がそのグループでいいのかちょっと不安に思ったりしつつ、3番目の写真のガイドさんの説明を聞きました。イヤホンをつけると、自分のガイドさんの声だけが聞こえるしくみ。 見学できるのは議事堂の一部ですが、あの大きなドームの下にも立てました(写真下)。すべてが日本人の感覚の3倍くらい規模が大きい。「いちいちこんなに大きくする必要あるの!?」と1回の見学で20回くらい思ってしまったアメリカ合衆国議会議事堂でした。

2012年2月28日火曜日

祝☆クリストファー・プラマー



私の銀幕初恋のひと、クリストファー・プラマーが初めてオスカーを授賞しましたーーー!!
あまりのめでたさに、昨日今日と心の中で小躍りしっぱなしです♪♪♪もう考えただけで、顔がムフムフゆるんじゃう!!キャーキャー♡
彼にとってオスカーがどういう存在かは知りませんが(トニーは持ってる)、60年近い俳優生活でようやく手にしたアカデミー賞。ひとつのことを続けてきたことへの勲章ですよね。
スピーチでは“You’re only two years older than me — darling, where have you been all my life?”なんてジョークをオスカーに向かって言ってみたりして…こんなの見たら、誰だって拍手を送らずにはいられません!!
とにもかくにも、万歳三唱です!皆さんもご一緒に!!バンザーイ!バンザーイ!バンザーイ!!
と、一人で喜びをかみしめるべく「サウンド・オブ・ミュージック」を観てましたが…本当にカッコいい!5秒に1回「カッコいい!」と思ってしまいます♡♡♡ウフッ!

2012年2月27日月曜日

こまどり姉妹


こまどり姉妹」。
ピンクレディーの延長線上にいる人達として、小学生の頃からなんとなく気になっていたデュオでしたが、ドキュメンタリー映画「こまどり姉妹がやって来る ヤァ!ヤァ!ヤァ!」(2009年)のヒットで、最近テレビでよく見かけます。
そんな「こまどり姉妹」が蜷川幸雄演出の「ハムレット」に特別出演するというので、こんなチャンスはきっとこれが最後だろう!と、はるばる埼玉まで観に行きました~~!!あと、先月観た柄本明演出の東京乾電池公演「ハムレット」があまりに面白く、また台詞のひとつひとつが素晴らし過ぎて、「『ハムレット』ってなんて名作なんだろう!!」と今更ながら感動したから。
残念なことに、お芝居はイマイチ私には合わなかったのですが、出演者の平均年齢が25.6歳という若手だけの芝居の中(しかも舞台は17世紀頃のデンマーク王家)に、いきなりこまどり姉妹が登場することによって、突然異次元へ連れて行かれる感じは面白い体験でした。舞台の上の登場人物達は皆苦しみ、また私よりも若い役者さん達が(きっと色々なことに悩んだり苦しんだりして)健闘している中で、辛酸を舐めてきた73歳のこまどり姉妹が「♪意地をはっても心じゃ泣ける、自分に嘘はつけないさ、幸せに幸せになりたいの♪」と派手な着物と厚い化粧で歌う姿は、なにやら天上から降りてきた神様の使いのようでした。唐突なようで恐ろしく芝居と融合してるし、芝居上にもう一つの視点をおいてくれる不思議な存在としてちゃんと成り立ってる!!こういうことができる手腕を見せられると、「世界のNINAGAWA」と呼ばれているのも納得です。
シェイクスピア四大悲劇の一つである「ハムレット」なだけに、救いの少ないラストであるにも関わらず(今回の演出は特に衝撃)、こまどり姉妹の出演で、明るいとまでは言えないまでも、妙にフワッと希望の残る不思議なトーンで終わるお芝居でした。3月1日まで。

2012年2月21日火曜日

アメリカ日記19 アメリカ議会議事堂(前編)





がんばって、アメリカ日記に戻ります。
実際に見て感動したのはホワイトハウスでしたが、一番楽しみにしていたのは、United States Capitol、アメリカの議会議事堂です。映画「キューティーブロンド2」では、エルが黒いスーツの人に紛れながら、ホットピンクのスーツにパールというジャッキースタイルで登庁する印象的なシーンがあります。「きゃーー議事堂の正面よね!?」と歩いて行ったらハイ、間違い!あれは裏側だったんですね~。しかし広いしセキュリティ上歩けない所が多くて、裏に回るのも本当に時間がかかる。 (いや、どっちが正面なんだかわからないのだけど)
やっと着いた裏側、映画よりも階段部分は小さく見えたけど、建物自体は想像していたよりはるかに大きかった…。ひいてもひいても、カメラに収まりきらないんですよ!
そして前回ご紹介した映画の主人公スミス君が、ユニオン駅に降り立った時「ワア!議会議事堂がそこにある!」と驚き、また、人に「太陽を背に、威風堂々と輝いていた」とドームについて語る場面がありました。
あれだけ大きい建物だと、やっぱり人間皆テンションが上がるのでしょうね~!!

2012年2月20日月曜日

さよなら おばちゃん



先週は淡島千景と共に、もう一人大女優が亡くなりました。寅さんの「おばちゃん」こと三崎千恵子さん。
彼女のお仕事は、「男はつらいよ」シリーズのおばちゃんしか知りません。でも、おばちゃんがいたから、車家があんなに明るかったんだ。おばちゃんがいなかったら、寅さんだってマドンナ達だって、あんなに「とらや」には集まらなかったことでしょう。だって出てくるお料理は全部おばちゃんが作ってくれてたんだもの。お茶やかき氷を出してくれたり、帰りがけにマドンナ達にお団子を持たせてくれたり。…と映画の中の話ですが、亡くなってからおばちゃんのことを思うと、しみじみおばちゃんの優しさ、あったかさ、存在感に気づかされます。これ、ちゃんと現実世界にもシフトしないとね。亡くなってからその存在の大きさに気付く、というようなことがないようにしたいわ。なんて思ったりしました。
しかし、いつか寅さん全48作、DVDで欲しいなぁ…。

2012年2月19日日曜日

La Pioggia



花組公演のショー「カノン」のロケットの場面で、なにやら聴いたことある曲が使われてました。「あれ?この曲なんだっけ?なんだっけ??」と記憶をフル回転させてたら、例によって適当にiPhoneに入れてた曲のひとつだと思い出しました。
イタリア人、ジリオラ・チンクエッティの「La Pioggia(雨)」という曲。どんな人が歌っているのか知らなかったのでyoutubeで探したら…び…美女!超美女!しかも美女ってだけじゃない。メチャクチャ色っぽい!!若そうなのにこの色気。イタリア女ってすごいな~~。またミニのドレスも可愛いし、ブレスレットも可愛い♪髪の毛も少し盛ってるわりにセットされきってない感じがまたいい!そして、サビの部分で両手を挙げて歌うところで観客が大歓声。イタリア人の明るいお客さん達にちょっと感動してしまった。可愛い曲なので、是非観てくださいね!→La Pioggia(画像は白黒ですが)。

2012年2月17日金曜日

花組公演「復活/カノン」


花組「復活 -恋が終わり、愛が残った-/カノン-Our Melody-」。…前回の雪組をうわまわるほどの客入りの悪さ。2階S席がほぼ空いているのを観ると、本気で空恐ろしくなります。宝塚は100周年まで持ちこたえても、その後何年続けられるんだろう?と。
さて、レフ・トルストイ原作の「復活」。「モスクワ」とか「シベリア」とか聞いてるだけで寒くなるような単語がたくさん出てきましたが、ドキドキしたのは、写真のような毛皮のついた衣装~☆(もちろん天才有村先生!)毛皮が袖についてたり襟についてたり、またロシア人がよく被ってる毛皮の帽子が出てきたり☆☆ラントム(写真)、毛皮似合う~♪♪♪
ちなみに私の伯父がノルウェーで働いていた時、あまりの寒さにあのロシア風の帽子を買ったそう。私も被らせて欲しいな~☆(似合わなそう~☆)
…それにしてもあの空席は本当に衝撃だったわ。それでも舞台と宝塚が大好きなラントムが、フィナーレでは幸せで死んじゃいそうなキラッキラの笑顔をしてたから、少し安心しました。どうかその幸せそうな笑顔のまま、千秋楽までがんばってください!!

さよなら 淡島千景



16日に淡島千景が亡くなりました。戦前戦後の宝塚のスターでもありますが、私にとってはなんと言っても小津安二郎監督の「麦秋(1951)」の、主人公(原節子:手前)の親友役アヤです。ポンポン物を言う元気な料亭のお嬢さん役。写真は、主人公のおうち(鎌倉)で久々に女学校時代の友達4人で集まろう、と話していたのに、結婚した友達2人は来られなくなってしまい、独身の2人だけしか集まれなくて少しションボリなシーン。主人公だけだとウェットになりがちなところを明るくしてくれました。着物姿はほっそりしていてまるで竹久夢二の絵のようでしたが、舞台出身なせいか(?)現実的で明るい女優さんだったように思います。
他にも小津監督の映画だと「早春」という映画で、池辺良の奥さん役も好演しています。でも、「麦秋」は本当に面白い映画なのでオススメですよ~!

2012年2月7日火曜日

お熱いのがお好き



また映画の話なのですが。
先日、iPhoneに入れてるマリリン・モンローのアルバムを台所をしながら流していたら、マリリンのあま~~い声で「♪I wanna be loved by you, just you,Nobody else but you♪」と聴こえてきてビックリ!!これは宝塚版「オーシャンズ11」のワンシーンで使われていた曲でした。ひゃーーイケコ、マリリンの映画から借りてきた曲使ったんかーーてかイケコ好きそーー!!というわけで、さっそく調べたらビリー・ワイルダー監督の「お熱いのがお好き('59年)」のナンバーでした。
ビリー・ワイルダーの映画は、どうも洗練されてない印象があって好きではないのですが(今回もちょっとそうなんだけど)このドタバタ喜劇は、名優達の顔芸などが面白かったです。そして…やはり特筆すべきは…なんと言っても…マリリン・モンローの可愛さ。この可愛さを引き出しただけでワイルダー監督は天才なのかな??またまたおバカっぽい役どころでしたが、この可愛さですべて帳消し、いやお釣りが来るわい(;_;)
ストーリーは、禁酒法時代のシカゴでギャングの殺人を目撃してしまったサックスとベース奏者の二人組が、逃げるために女性だけの楽団へ女装して潜り込み、そこのウクレレ兼歌手のマリリン(役名はシュガー!!) に恋をしてハッピーエンド、というコメディ。数曲マリリンの歌うシーンがあり、もうどれもこれも「可愛い」なんて言葉を軽く超えてます。まずは移動中の電車の中での練習シーン「Running Wild」。宝塚で使われた「I wanna be loved by you」。そして失恋したシュガーの歌う「I'm through with Love」。
黒柳徹子さんが八千草薫に言った名言をお借りすれば「まー皆さんご覧になって?可愛いったらありゃしない」です。ついでにトニー・カーティスとジャック・レモンの女装姿と顔芸にもご注目を!

2012年2月6日月曜日

François Truffaut



2月6日、Googleを開いたら、トリュフォー仕様になってましたね。生誕80年だそうです。トリュフォーは私の好きな二大映画監督の一人です(もう一人は勿論小津)。彼の映画は流れてる空気が押しつけがましくないのに、グイグイ引き込まれていく魅力があります。そして女性達が皆美しい。
「Femme Fatale(ファム・ファタル)」という言葉があり、日本語では「運命の女性」とよく言われてますが、「Femme」が「女性」で、「Fatale」には「不可避の、死や破滅をもたらす、運命の時、最期」と非常に怖いニュアンスがあるんですね~。トリュフォーはわりとこの「Femme Fatale」が出てくる映画が多いのですが、私が一番好きな作品はその逆パターン、一人の男性に恋をして身も心も病み果ててしまう、「アデルの恋の物語(1975)」(写真)です。
主演は若くて本当にピチピチしているイザベル・アジャニ。キラキラさが溢れ出てました。V・ユーゴーの娘アデルが、フランスで少し恋仲になったイギリス人将校を追いかけ、カナダや果てはバルバドスまで行き狂ってしまうという…なかなか壮絶な映画でした。完全に狂ってしまう前も、可愛いながらも狂気とスレスレのところが怖いくらい迫力でした。そして、写真のように、精神のバランスを取るかのように手当たり次第の紙に、想いを綴っていくのですが…全然取れてないんですよね…。こういう映画を観ると、自称根暗な私だけど、ここまで難しくできてなくてよかった~なんて安心してしまいます。あ、でも本当に観る価値ある映画だと思いますので、オススメですよ!

2012年2月3日金曜日

Février



2月になりましたね(2012年もあっという間そうだなぁ…)。去年の今日は元宝塚トップスター☆日向薫さんを見に、富岡八幡の節分祭へ行ってました。今年もゲストで出るらしいけど…今年は遠くから応援してます。
さて、2月のカレンダーは宙組「鳳凰伝」の「トゥーランドット姫」を演じた花總まりさんです。衣装はもちろん、天才有村先生!そして、確かこの公演が最初だったと思うのですが、ポスターはアーティストの森村泰昌氏が手がけ、大変ゴージャスなもので随分と感動したのを覚えています。森村先生のポスター、宝塚の派手さを現代的に見せつつ、決して森村カラーは前面に出さず、でもいつもの宝塚のポスターとは違う華やかさ、洗練された印象があって大好きでした。…が、最近やらないですね。色んな事情があるのかな?有名な写真家にお願いするのもいいけど、彼のポスター、また見たいわぁ。