2016年2月23日火曜日

「母と暮らせば」


そろそろ上映している映画館も少なくなってきた山田洋次監督の「母と暮らせば」。駆け込みで観てきました~!!な・ぜ・な・ら!田中壮太郎くんがちょこっっっっと出演していると言うので!!
広島を舞台にした井上ひさしの「父と暮らせば」と対をなす、長崎が舞台のこの映画。とりあえず壮太郎くんが出ているから劇場で観なくっちゃ!と期待せずに行ったら…途中で涙を拭くのが面倒くさくなるくらい始終泣き通しでした。
原爆直下で「死ぬ予感」がまったくないままに一瞬で死んでしまった息子ニノ。広島長崎の悲劇は日本人として色々と見聞きしているはずなのに、20代そこそこで婚約者と未亡人の母親を残して死ななくてはならない無念さは、やっぱりこうやって一人一人丁寧に描かれていないと想像のできない、しょうもない私。クスリとおかしかったり愛おしかったり、でもどうしても悲しい物語でした。
そして・・・自分が許せないのだけど、なんと壮太郎くんをキャッチできないままにエンドロール…(わりと最初の方に名前が出てきた!!)学生の役か、南方の兵士の役か、同寮の役か…一体どこにいたんだろう…。

2016年2月16日火曜日

宝塚ポケットカレンダー2016


花組 花乃まりあ

月組 愛希れいか

雪組 咲妃みゆ



 宙 実咲凜音

さてさて毎年恒例、宝塚ポケットカレンダー発売の季節がめぐって参りました!皆様、今年の発売日は2月20日(土)ですよ~!!今年は…宙組のミリオンかなぁ…。月組のチャピちゃんもいいんだけど、ショーで黒髪ってやっぱりあんまり好きではないし、星組のふうちゃんも可愛いんだけど「Guys and Dolls」のシャンシャンがどうしてもみっちゃんのスカイを連想させて…なんだかイヤなのだ~。
しかし現在の95期、96期のトップ娘役陣、それぞれ実力はあるのにその優等生っぽい感じのせいかなんだか地味だな~。いまいちねねちゃんのようなパンチのある娘役、あるいは実力は皆無だけど存在感と花のある檀さんみたいな娘役がいなくてちょっとつまらないかも。

2016年2月4日木曜日

陸奥A子



先日、1985年前後に雑誌「りぼん」に掲載されていた陸奥A子の作品(自選集)を初めて読みました。1985年、昭和60年。私は幼稚園だったので世の中の流行とはあまり関係のない世界に生きていましたが、女の子の間では(幼稚園の先生とか)丸文字が流行っていて、甘くカワイイものが溢れている時代、という印象はあります。「ぶりっこ」とか「サンリオ」とかね。
そんな時代の「乙女チック漫画」と言われた陸奥A子先生の漫画!もうね、キラキラしててお花が飛んでるようで、ピンクで(漫画は白黒だけど)ときめき過ぎてツライ…。羽海野チカ先生のお言葉をお借りすれば「口から砂糖がザーザー出てきちゃう」ってなものです。特にこの絵でもわかるように結構細かく背景とか小物とかを細かく描き込まれるので見ていて、80年代の小道具にときめく!この絵はレコードだけど、女の子同士で可愛いパジャマを着てお泊まり会をすればカセットデッキから音楽は流れてるし、飲み物はたいていミルクティーだし、ファンシーなカフェ(って言葉、この頃まだ浸透してないよね)でたのむのはパフェだし、恋をしてルンルンしてるし、お洋服はオシャレでこってて可愛いし!!
あああ、もう本も漫画も私の部屋には置き場所がないんだけど、欲しいわぁ、これ…!!(ツライ…)

2016年2月3日水曜日

ディーン・フジオカと池部良と・・・



小津安二郎監督の「早春」(1956)という映画を15年ぶりに見返しました。主演は元宝塚の淡島千景、当時新進の岸惠子、そして二枚目俳優池部良。
ひさびさに見た池部良、「おや?目元がディーン・フジオカに似てる?」と思いました。顔の輪郭が全然違うからまったく今までそんなこと思わなかったけど…黒目がちなところとか?(似てないかなぁ…)そんな池部良は映画の中で「ちょいとジェラール・フィリップに似た人」と言われていますが…それはさすがに褒め過ぎですよね。まぁとにもかくにも三人の共通点はイケメンさん。当時の言葉で間違いなく「二枚目」です。
この池部良、この度改めてWikiで調べたら太平洋戦争中最後は中尉になり、引用しますと
「1946年6月まで抑留され南方から苦労して復員船に乗る。他の隊の将校は海に放り込まれたりするが、池部隊では部下が円陣を作って隊長を守ってくれ、日本に帰る。」
ですって。いい人だったんですね~慕われていたんですね~。あんまり映画からはそういう雰囲気、わからないけど。おディーン様のお人柄はどうなのでしょう。(それにしても戦場でいばってた将校は海に放り込まれたんだ…日頃の態度って本当に大事ですね…)