2009年12月31日木曜日

来年の目標



昨日は夜5時まで起きてて、今朝は2時半に起きた…
冬休み中は絶対昼夜逆転するのよね。あーーービバ休み。(ダメダメ)

とりあえず来年の目標を決めました。
来年はフランス文学をたくさん読もうと思います!!
そこでフランス語の先生にどんな本がフランス文学史上有名か聞いたところ、「個人的に好きなのは」との前置きで、モリエール(写真の彫刻の人)の戯曲、あとフランス人の考え方を知りたければ、哲学者、デカルト、ルソー、ヴォルテールなど。小説は「モンテクリスト伯」「三銃士」「赤と黒」バルザック、フローベルなどを薦められました。
…哲学は無理だよー…。「ソフィーの世界」も読めなかったし、しかも私なんて、デカルトって今の今までドイツ人だと思ってたし…。

…というか、こんなものを目標にしていていいのだろうか??30歳前の迷走中の時期にこんなことしてていいの!?いや、迷走中だからこんなんが目標なのか???

まぁいいや、とりあえず今夜の紅白「A・RA・SHI」を楽しみにしよう…
では、みなさまよいお年をお迎えください!!来年もよろしくお願いします。

2009年12月30日水曜日

Adieu…



新聞でその年に亡くなった人たちが載ってる追悼特集を見るのが、年末の楽しみ…と言ったらちょっと語弊があるし、そんなの楽しみにしてるわけではないんだけど、毎年感慨にふけりながら、「そんな人も今年は亡くなったなぁ」と読むのが結構好きです。

今年は、忌野清志郎、森繁久弥、三遊亭円楽、平山郁夫、マイケル・ジャクソン、三木たかし、大原麗子、ノ・ムヒョン、キム・デジュン(敬称略!)…そしてこのブログにも書いた加藤和彦、追悼特集にはかすりもしない、浜田寅彦にPP&Mのマリー。

そして!!その訃報を耳にしたかどうかも忘れてたけど、水の江滝子!!
松竹少女歌劇(SKD)の人気スター「男装の麗人」通称ターキー!!(写真)
宝塚好きの私にはまったく縁のないSKDのスターとはいえ、なんでも亡くなった私の祖母は彼女の大ファンだったとか。父が、「おばあちゃまはターキーの話をすると鼻の穴をふくらませて、興奮してくる」と話していました。
…それって、まったく私とそっくりじゃない。でもわかるよ、おばあちゃま!!すごいカッコいいわよね!!この写真の目線ったら!!享年驚異の94歳。

2009年12月29日火曜日

アグリーベティ



みなさん、もう仕事納めもして、冬休みに入ったと思います。
毎日わりとあったかいですね。いかがお過ごしですか??

私は6年ぶりくらいにTSUTAYAカードを復活させて、アメリカドラマ「アグリーベティ2」をたくさん借りて、実家でゆっくり観ています。昨夜から…何話分観てるんだ??24時間ベティ耐久レースのごとく。
シーズン1からずいぶん時間があいて、久しぶりに観てるけど、やっぱりこのドラマは素晴らしく面白い!!!
懐かしい「MODE」のみんな!!ダニエル、アレクシス、ヘンリー、アマンダ、マーク、クリスティーナ!!優しいスワレス家のみんな!!イグナシオ、ヒルダ、ジャスティン!!
そして、前向きでいつも一生懸命なベティ!!
あーーやっぱりアメリカドラマは私の友達だーーー!!(いいのか?)
おっと、ウィリーの名前を忘れてた!!ウィルミナ、ミード社長、クレアもね!!

2009年12月17日木曜日

毎晩寒くて…



毎日家に帰ると、部屋が寒い。

そうすると、寒くて何も出来ないのでお風呂からあがると、体が冷えないうちに速攻ベッドに入ります。だから最近はベッドの中で日記をつけたり、フランス語の宿題をしたり、本を読んだり、ネイルをしたり、果ては化粧水・乳液もベッドの中でしてるのですが…

ハッ!!これじゃあ、まるで年取ったビッグ・イーディーだよ!!

「ビッグ・イーディー」とは。
先月観たミュージカル「グレイ・ガーデンズ」に出てくるおばあちゃんです。
これは実在のモデルのいるミュージカルで、1幕はは1941年アメリカの華やかな上流社会、豪華な「グレイ・ガーデンズ」邸が舞台。ビッグ・イーディーはちょっと変わった美しい母親(大竹しのぶ)。そして美しい娘(彩乃かなみ)リトル・イーディーとのストーリー。
2幕は約30年後の1973年では、元祖ゴミ屋敷と化した荒廃したグレイ・ガーデンズにそのまま住むビッグ・イーディー(草笛光子)とリトル・イーディー(大竹しのぶ)のその後の様子。

この2人の実際の映像がドキュメンタリー映画になってるのですが(写真も本物の二人)、本当に猫やあらいぐまが住み着いてるゴミ屋敷に住んでるんですよ!!こうまで変わる人生もあるのか、と思うほど。

で、話が戻るのですが、ベッドの上で、なんでもかんでもしていると、ベッドに座ったままベッドサイドの鍋でとうもろこしを茹でてるおばあちゃんのビッグ・イーディーと自分がダブって…。部屋もゴミ屋敷並みに汚いし…ちょっと(ちょっとか?)生活の改善が求められるなー…と反省したので、まずは最近、エアコンをちゃんとつけるようになりました。とりあえず脱ベッド。

2009年12月14日月曜日

MANITOBA!!



10年前の夏、私は短期外国語研修でカナダ中部のマニトバ州に行きました。 お世話になったのは母校相模女子大学の姉妹校マニトバ州立大学
前半はスタインベック・バイブルカレッジというおそろしく田舎の学校を使い、(8月前半はマニトバでパナムゲームがあり、マニトバ大学の寮が選手の宿泊施設として使われていて、私達は使用できなかった。)真ん中に、20時間のロードトリップでバンフに行きプチ旅行、後半はこのマニトバ大学で勉強して過ごし、最後の3日間トロント観光をして、研修終了という1ヶ月でした。

先週末はこの研修に一緒に行った相女の友達と会い、10周年を祝いました。話すと覚えてること、忘れてること人それぞれだけど、とにかく「のんびりしてて楽しかったよね!!」が繰り返されました。
カナダの広さ、田舎さ、おおらかさ。生まれて初めて入った大型スーパーSAFEWAY、スターバックス、夜のクラブ。ノーブラだったアニメーター、大変だったおばちゃんの引率の先生、食べ放題のキャフェテリア、色んな国からのstudents・・・と本当に思い出話は尽きなかった!!

学生時代、情熱をかけて何かに取り組んだこともなかった私だけど、やっぱりあのManitobaでの日々を思い出すと、それは間違いなく「青春」だったなぁ…と思います。 そして、その思い出を10年経っても共有できる友達がいることに感謝します。
★スタインベックのリンクを見てみてください。イーサン・ホーク似のカワイイ男の子が、私も使った食堂や寮を案内してくれてます!!

2009年12月9日水曜日

アデュー アサコちゃん



昨日は月組トップスター瀬奈じゅんの退団公演「ラストプレイ/Heat on Beat」を観に行きました。

すごかったなぁ、アサコちゃん(瀬奈じゅんのことです)。
トップスター、男役、ダンサー、どの点から見ても、「完璧」の域に達してた。神々しくすらあったのかもしれない。18年間努力をし続け、最後の数年はものすごいプレッシャーや責任で、いつ潰されてもおかしくないくらいギリギリのところでふんばり、技を磨き、組子を思い続けた人だけが持つ「確かなもの」みたいなのを見た気がした。
いつもいつも、アサコちゃんの対談やコメントを読むと、その俺様ながらも身を削るようにして突き進んでいかざる得ない道への姿勢が、紙面からにじみ出てきて、こっちの胸がつぶされるような思いだった。
アサコちゃんと言えば、5年くらい前に読んだ「毎日をなんとなく過ごしちゃいけないと思って、10年日記を付け始めた」という記事を読み、私も真似して10年日記始めたりもしました。
(こちとら「なんとなく」過ぎてる毎日が5年続いてるだけだけど…)
アサコちゃん、日記、今でもつけてるのかな。

とにもかくにも、心からおつかれさまでした。
そして、華やかな舞台をありがとう!!

2009年12月8日火曜日

A・RA・SHI-5人はアイドル-



昨日はめずらしく民放のテレビを1時間しっかりと観てた。
正直言って、夜の民放なんてホントくだらない番組が多過ぎる。(何様?)
もちろん「クオリティーの高い娯楽」やら「人生の真実」やら「哲学」やらだって、 そこにはあるのだけど。

でも、昨日は「Hey Hey Hey」に嵐がいっぱい出てて。
なんといういか…彼等のまぶしさにやられて食い入るように観てたのです。
どこから見ても、嵐の5人はキラキラした完璧なアイドルで。
本当に「Idol=崇拝の対象・偶像」だなぁ…としみじみ感じ入りました。
なんだろ、コレ?また30歳目前の変なぐるぐるした考え!?
てか、タダのおばちゃん!?

これだけ完成されたアイドルグループは、SMAP以来かな、なんて考えたりして。 すごいなぁ、ジャニーズって。
そして彼等(SMAPと嵐)を見ていると決まって思い出すのは、「4人はアイドル」という ビートルズの映画「Help!」の邦題。
ビートルズもSMAPも嵐も、走って笑ってるだけで、こっちが幸せになれるくらい、 「アイドル」なのよね。VIVA★アイドル!!なんていい響き。

2009年12月3日木曜日

鎌倉文学館-「書簡の書き方」-



もうひとつ、鎌倉文学館で見て「ほほう」と思ったもの。
川端康成が書いた「書簡の書き方」はなかなか面白かった。
少し長いけど、が…学芸員さんがここの部分の図録のコピーをくださったので、載せることにします… (ちょっと色々あった)
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書簡といふものは、口で話す代りに文章で書き表はすものである。(略)
そこで書簡文は、簡潔で、併も親愛の情がこもつてゐなければならない。
その上に多少の面白味を加へることによつて、
相手を感動させるやうなものこそ望ましいのである。
それがためには書簡の形式とか法則を弁(わきま)へ、
併も形式的すぎて浮薄な虚礼に走らず、
そして極めて自由に自分の考へてゐることを、
ちやうど花束を作る時その花束が出来るだけ美しい感じを持つやうに
紅い花や白いのや花弁の大きいのや小さいのや幅の広い葉や
細長い茎などを苦心して取交ぜるやうに、順序正しく抑揚をつけて
相手に好感を与へながら用件を伝へるやう努めなければならない。
だから秀れた書簡文はそれ自体が優に立派な芸術であり得るのである。
古往今来の書簡体小説が論より証拠である。
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とてもとても、私なぞには「立派な芸術であり得る」ような手紙は書けませんが、おそらくここに書かれているような事を踏まえて手紙を書かないと(無自覚のうちにも)、いい手紙にはなりえないということは、わかる。
でも、それとは反対に葉書でラフにサラサラっと書いてペタっと切手を貼って、ポンとポストに投函できるカジュアルな文化・習慣も常に身に付けていたいな、とも思います。 これは「暗夜行路」の影響なのですが。

しかし、川端さんよ、あなた花束なんか作ったことあるの!?

2009年12月2日水曜日

Le Tourbillon



Elle avait des bagues à chaque doigt,
Des tas de bracelets autour des poignets,
Et puis elle chantait avec une voix
Qui, sitôt, m'enjôla.

Elle avait des yeux, des yeux d'opale,
Qui me fascinaient, qui me fascinaient.
Y avait l'ovale de son visage pâle
De femme fatale qui m'fut fatale {2x}.

On s'est connus, on s'est reconnus,
On s'est perdus de vue, on s'est r'perdus d'vue
On s'est retrouvés, on s'est réchauffés,
Puis on s'est séparés.

Chacun pour soi est reparti.
Dans l'tourbillon de la vie
Je l'ai revue un soir, hàie, hàie, hàie
Ça fait déjà un fameux bail {2x}.

Au son des banjos je l'ai reconnue.
Ce curieux sourire qui m'avait tant plu.
Sa voix si fatale, son beau visage pâle
M'émurent plus que jamais.

Je me suis soûlé en l'écoutant.
L'alcool fait oublier le temps.
Je me suis réveillé en sentant
Des baisers sur mon front brûlant {2x}.

On s'est connus, on s'est reconnus.
On s'est perdus de vue, on s'est r'perdus de vue
On s'est retrouvés, on s'est séparés.
Puis on s'est réchauffés.

Chacun pour soi est reparti.
Dans l'tourbillon de la vie.
Je l'ai revue un soir ah là là
Elle est retombée dans mes bras.

Quand on s'est connus,Quand on s'est reconnus,
Pourquoi se perdre de vue,Se reperdre de vue ?
Quand on s'est retrouvés,Quand on s'est réchauffés,
Pourquoi se séparer ?

Alors tous deux on est repartis
Dans le tourbillon de la vie
On a continué à tourner
Tous les deux enlacés {2x}.

映画「突然炎のごとく」(1962年仏)に出てくる歌なのですが…。
フランス人って、いっつもAmourのことしか考えてないのかなぁ、とこの歌詞を読んでると思います。そしてこの歌詞のすごいところは、その”Amour"って単語がひとつも入っていないところなのよね…。なのに、”NO LOVE,NO LIFE"な精神が伝わってきます。すごい国民性だ…。

2009年12月1日火曜日

鎌倉文学館-三島君の手紙-



土曜日は、H.O嬢からお誘いいただいて(岡ひろみじゃないよ!!)
鎌倉文学館へ行って参りました…
鎌倉ゆかりの文学者たちの手紙をテーマとした展示だったのですが、
「私」の手紙というのは「公」の小説を読むより、もう断然面白い!!

もう、どうにもこうにも、作家達の「人となり」が出てしまいます。
しかも文学者という「言葉のプロ」だから、手紙がうまいうまい。
中でもウハウハしてしまったのが、この三島由紀夫が芥川賞作家の
清水基吉(私は読んだことなかった)に宛てた手紙。
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何か完璧な仕事をしたい、秋らしい澄明な空を見ても考へるのはそのことばかりです。「完璧」なんて思想は今どきはやらないでせう。しかし思想といふものは、はやらない時ほど美味なものです。僕は大喰ひではないですが、美食家であることは自任してゐます。失礼な推察を逞しうすれば、貴下も美食家の御一人ではないでせうか。
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数ある素晴らしい書簡の中から、なんでこれだけ写してきたのか、自分でもよくわからないのですが…。でも、この「美食家であることは自任してゐます」とか「御一人ではないでせうか」とか!!
何様?俺様?三島様!?キミちゃん!!
なんであなた、7歳も年上の芥川賞作家に対してまでそんなに上から目線なの!?「あなたはなかなか話のわかる人だね。こちら側(どちら側やねーーーん!!)に入れてあげてもいいよ」みたいな!?

ツッコミどころ満載の三島の手紙!大好き!!
それでも他の手紙には、私なぞ想像もつかないようなストイックさ謙虚さで、文学・精神もろもろのことに精進していたであろうことが、胸に迫るほど伝わってくる物もありました。(それでも俺様精神なんだけどねー。)
三島よ、あなたにはあなたの著作以上の魅力があり過ぎる。
(色んな意味で)