2012年4月4日水曜日

春の嵐


昨日の暴風雨、皆さん大丈夫でしたか?私は早めに家に帰れたので、ほうれん草を茹でたり、生クリームを泡立ててイチゴサンドを作って食べたり、DVDの整理をしたり、いただいたバスミルク(ローゼマリーさんにした…)を入れて長めのキャンドル風呂をしたりとのんびり過ごしました。被害者も出たし、帰宅で大変な思いをされた方もたくさんいるのでしょうが、やはり平日の午後にポカッとできた時間は優雅でありがたく、「春の嵐」なんてロマンチックな響きを、家の中で満喫しました。
家の中でこういうゴウゴウと鳴ってる風や雨の音を聞いていると、いつもチェーホフの「かもめ」に出てくるニーナの台詞を思い出します。
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「さ、坐りましょう。(ふたり腰をおろす)坐って、思いっきり話しましょう。ここはいいわ、ぽかぽかして、居心地がよくって……。あの音は……風ね? ツルゲーネフに、こういうところがあるわ、――「こんな晩に、うちの屋根の下にいる人は仕合せだ、暖かい片隅を持つ人は」わたしは、かもめ。……いいえ、それじゃない。(額をこする)何を言ってたんだっけ? そう……ツルゲーネフね……「主よ、ねがわくは、すべての寄辺なき漂泊びとを助けたまえ」……いいの、なんでもないの。(むせび泣く)」
(神西清訳)
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で、屋根の下にいることに感謝するわけです。
ただね、優雅といっても私のアパートは雨戸も無いし、軽量鉄骨の建物は地震みたいに揺れるしで、怖いとか心細いとかは思わないのですが、さすがに何かあったら(窓が割れるとか)イヤだな~とは思ってました。まぁ、おかげさまで無事でしたが。
春の嵐の午後、皆さんは何をして過ごされましたか?