2014年10月17日金曜日

ホテル大野屋「ローマ風呂」



ハイッ!お待たせしました~!!いや、誰も待ってないね!わかってます!わかってるけど書かせて、語らせてチョーダイ!!熱海で泊まったホテル大野屋の「ローマ風呂」についてです!!
映画「おもひでぽろぽろ」を観てからずっと入ってみたかったローマ風呂。学生時分、日帰り温泉で行ったことがあったのですが、その時はちょうど男女入れ替えでローマ風呂が使えない時間だったのです…。それから10数年!念願叶って入れたローマ風呂はまた格別で…と・に・か・く!こんな素晴らしいお風呂に入ったのは初めてでした。その広さ、ローマ様式、ローマ彫刻、ちょっとしょっぱくてトロンとした泉質のたっぷりのお湯。いつまでも入っていたくて浸かっていたら、タエ子ちゃんじゃないけど本当にのぼせそうになった。あの素晴らしかった道後温泉本館も目じゃない!!
洗い場(?)はこんな感じ。数が多い!


あっちを向いて入っても、こっちを向いて入っても、ローマ風呂は素敵!見てくださいよ、この豊富なお湯!それもそのはず、大野屋は4本の源泉を持っていて、毎分270リットルお湯が出るそうですよ!!もうなみなみと溢れかえってるのです!!古代ローマの人たちはこんなに素晴らしいお風呂に入っていたのかと嫉妬をおぼえるほど。(絶対こんなんじゃなかったって)


彫刻は3体♡ お湯に浸かりながら、ナポレオンが造ったパリのマドレーヌ寺院やワシントンDCにある合衆国最高裁判所もローマ様式だな~と思い出してました。やはり皆ローマが好きで憧れなのね~。そーいや世田谷の住宅街にも変なパルテノン神殿みたいな家がたまにあるもんな~。
そしてこれがローマ風呂への入り口。エジプトっぽいのかな?何だろ、この動物。


脱衣所にはこのホテルとお風呂を一躍有名にした「おもひでぽろぽろ」の場面紹介も。そしてローマ風呂の説明も。
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1991年スタジオジブリ製作「おもひでぽろぽろ」に昭和41年頃の大野屋が回想シーンの1つとして登場しました。当時のローマ風呂は日本でも非常に類を見ない大きさで、その名を馳せました。子供時代の主人公がその大きさに驚くシーンが印象的です。旧ローマ風呂は昭和12年に完成しました。当時、熱海に来られる汽車1車両分のお客様全てが同時入浴可能にというコンセプトで設計されました。現在も300名入浴可能なお風呂として、そのコンセプトを引き継いでいます。21世紀時代のお子様方に、新ローマ風呂が将来良い思いでになればと思います。(※太線は私)
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汽車1車両分…(が、どれくらいなのか、いまひとつわらかないけど)


アニメにも出てくる前代?のローマ風呂に飾られていた彫刻が脱衣所に置いてありました。


今のローマ風呂のシンボルはこれ。アウグストゥス。ローマに平和をもたらせた人らしいです。ちなみにこの壁からもわかるように、ひたすらだだっ広いこの脱衣所の壁はなんとなくエジプト・テイストなのだ…。わけワカメ。


大野屋には他に家族風呂(予約不要)がいくつかあります。まず「あじさい」、


「オレンジ」、


「人魚」、


「夢」、


「小鳥」、


と、たんにタイルで絵になっているあんまりキレイでもすごくもないお風呂がありますが、これはこれで和むし、言うまでもないけれどやはりお湯がいいのでなかなか気持ちがいいのです。あと海の見える露天風呂もありました。

宿は古いだけでなく、その大きさ故にさびれてる感が半端なかったけれど、ローマ風呂ですべて帳消しです。数年前に倒産したのかな?現在は伊東園グループの経営となっていますが、なにはともあれあのローマ風呂が無くならなくて本当によかったと、温泉好きのすべての日本人のために私は喜ぶのでした。