2018年6月27日水曜日

Team Lab Borderless



お友達に誘われた、なにやら新しい空間に行って参りました。お台場の広い敷地に作られた「MORI Building DIGITAL ART MUSEUM EPSON teamLab Borderless」。その名の通りボーダレスで、作品空間の中に入って行き見て、感じ、体験する。美しい光と映像と音声に身を置く。仕事帰りに直行し結局閉館時間の22時までいることになりました。
ホームページには「520台のコンピュータと470台のプロジェクター」を駆使していると書いてあるけれど、何がなんやら初めての世界です。どこをどう写せばこんな空間になるのか素人が考えてもわかるはずもなく。ただ、この美しい空間は真っ黒い箱のような部屋に映し出されているわけなんですよね。これらの日本の粋を集めたテクノロジ-、東京オリンピック開会式への前哨戦、という感じがヒシヒシと感じられました。あと2年でどれだけこういった技術が進化するか。楽しみです!

#teamlabborderless

2018年6月19日火曜日

東京ステーションギャラリー「夢二繚乱」



なんとな~くの気まぐれで、2年間もほおっておいたブログをこっそり再開。
週末に、東京ステーションギャラリーで開催中の「夢二繚乱」展へ行って参りました。竹久夢二の名前は確か漫画「はいからさんが通る」で知り、学生時代は夢二の絵よりむしろ、彼の書く乙女チックで大正浪漫な詩に随分とうっとりしたものです。
今回も、早稲田実業時代(早実に行ってたのね…全然イメージじゃない…そして中退)、5歳年上の女性久栄に宛てた葉書に「(将来について)天へも登ってみせる」と書いていた、とあり、「相変わらず夢二は素敵だぁ」と学生時代にときめいた気持ちを思い出しました。
詩も素敵なのですが、今回すごいなと改めて思ったのは色使い。このポスターの様なピンクを大正時代に本当に版画で使っているんですよね。そこにくすんだグリーンをあわせたり…わりとスモーキーなパリ色使い。しかも渡仏もしている夢二ですが、洋行の1年後に結核で亡くなっているので、彼のほとんど多くの作品はパリを見る以前の物になるわけ。パリを見た後も長く生きていたらどんな風に作風は変わっていったのか、はたまた変わらなかったのか、そんなことに思いを馳せたりいたしました。

2016年6月22日水曜日

ローマの休日のカメラ




「ローマの休日」の話の続きなのですが、色々とこの映画についてネットで読んでいたところ、この映画でとーーっても重要な役目を果たすカメラライター、これ、日本製だったんですって!!
映画の公開の頃には廃盤になってたけど、注文が多かったから再発売をしたとかなんとか…。ちなみにこの蓋の内側からのぞいてしぼりで調整してシャッターを押して、フィルムを巻き上げるそう。小さいのにうまくできてますね。
そして映画では、このライターや王女様が目を離したすきに普通のカメラで隠し撮りをして、夜のサンタンジェロ城のダンスパーティー用に、一度大きなストロボ付きのカメラを取りに家に帰ったりもしていました。昔のカメラは何かと大変ですね。
ところでこのカメラマン(アーヴィングさん)が、最後の記者会見でこのカメラライターで王女様を撮影してニコッと笑い、王女様が「あ…」と前日ライターで撮られていたことを悟る場面、なぜか私はここで毎回(最近しょっちゅうこの映画を観てる)号泣してしまうのです。不思議な一番の泣きポイント。カメラライターとこの俳優さん、本当にいい仕事をしてますよ。。。

2016年6月16日木曜日

ローマの休日とサンダル





さて!宝塚版「ローマの休日」がとうとう昨日から名古屋で開幕しました!!私は東京で7月に観劇、楽しみ過ぎます♡ 宝塚を観る前にもう一度ちゃんとこの名画を観たいな…と思っていたところ運良く?BSで放送。しみじみキラキラした素敵な映画ですね。大好きです。子供の頃もそりゃ感動したけど、今回観るとこの24時間の出会いがきっと二人を成長させるんだろうなぁ…なんて思っちゃって。
さて、今回ビックリしたのが当時(1953年)のイタリアの物価の安さ(そこ?)。1ドル50セント相当の1000リラで、この頃のローマでは 
1.(露天での)サンダル購入
2.髪のカット
3.ジェラート購入 
をしてもわずかなお釣りが来るという、ちょっと「ほんまかいな」と思うほどの安さ。まぁそれはそれとして、やっぱり編み上げのサンダルって可愛いなぁと改めて今回思った次第でした。今日日使われている「レースアップ」という言葉にいつまでたっても馴染めない私には(だって「レース」ってヒラヒラしてるのイメージするじゃない)やっぱり「編み上げ」です。ひもで調整できるのって、履くときに面倒なのですがやっぱり自分の足首の太さに調整できるからありがたいんです。
低い位置で結ぶこのサンダル、シンプルでとても可愛いですね。

2016年6月15日水曜日

アラバマ物語



前回書いたコーンブレッドを焼いている間、TSUTAYAで借りた南部が舞台の「アラバマ物語」を観ていました(南部ブームだったから)。原作はハーパー・リー著同名の小説(原題は「To kill a mockingbird」)で、ピューリッツァー賞を受賞(…に弱い私)しています。手前の背中を向けている女の子が作者自身の子ども時代で、彼女の目線を通して描かれた黒人差別の根強いアラバマの小さな町のお話しです。
さて、ここでもおそらく日常的であり過ぎるゆえに話題にこそのぼりませんが、映画でもコーンブレッドが出てきます(この写真の場面はこちら)。見えにくいのですが、正面のミルクのグラスのすぐ後ろに見える食べ物、これおそらく四角く切ってたくさん盛られたコーンブレッドで、皆でお皿をまわして取っていました。この食事で招かれた金髪の男の子(貧しい家の子)がコーンブレッドやステーキにまでドボドボとシロップをかけて、それを馬鹿にした主人公は、あとでこっぴどく黒人のメイドに叱られるという、可愛いシーンがありました。
さて、せっかくなら原作本を読もう!と図書館で予約してみると江東区には1冊しかないところ予約が2番目。しかも私の後ろにも2人予約している人が。世田谷区の図書館では11人待ち。「なんでこんなに人気なの!?」と思ったら、この作者ハーパー・リー氏が今年2月に亡くなっていたそうです。…だからかな?ちなみにこの本の「アラバマ物語」は朝ドラでテーマとなっている「暮しの手帖社」から出版されています。いい本、たくさん出していたんですね。

2016年6月8日水曜日

コーンブレッド


南部流行りなので先日コーンブレッドを焼いてみました。新しく買い揃えた材料は「コーンミール」のみ。適当に「クックパッド」で一番美味しそうなレシピに目星をつけて作ってみたら…美味しいじゃないの!!作り方はとっても簡単で材料をまぜて焼くだけでした。
ざっくりした手順はアメリカのローラ・ヴィタールさんの料理番組?を参考にしました。ここではとにかく「コーンブレッドにはスキレットを使うのがいい」とゴリ押しされたけど…無いから仕方がないですね。スキレットにショートニングを溶かしてから種を流すと外側がカリカリのコーンブレッドが焼けるみたいです。確かに美味しそうだ…。
まぁそれでも、家にあった普通のケーキ型でも美味しく焼けました。コーンのツブツブした食感が珍しく、特に焼きたては甘くて(お砂糖も蜂蜜も入ってるからね…)いくらでも食べてしまいそうです。アメリカのソウル・フード、もっと日本でもいろんなところで食べられたらいいのにな。

2016年5月26日木曜日

南部ブーム




村上春樹と柴田元幸先生により、「すでに絶版になってしまっているけれどもこのまま埋もれさせておくのはあまりにもったいない!」という優れた小説を新訳及び復刊した「村上柴田翻訳堂」というシリーズが新潮社から出ています。
村上春樹の新訳は「結婚式のメンバー」、まだ読みかけですがこれは第2時世界大戦中のアメリカ南部ジョージア州の話。小説の内容よりも、「緑色をした気の触れた夏のできごとで、フランキーはそのとき十二歳だった。」というすごい冒頭部分でわかるようなこの暑い南部という風土に惹かれて読み進めています。南部といえばまず思い出すのはやっぱり「風と共に去りぬ」。それからお洋服の可愛かったミシシッピ州が舞台の映画「ヘルプ」。これらは主人公が実の母親よりも黒人のメイドにより愛情を注がれて育っています。南部のメジャーな食べ物はコーン・ブレッドや豆料理にフライドチキン。建物には基本下の写真のような大きなポーチがあるイメージ(これは作者のカーソン・マッカラーズ)
奴隷制度のあった南部は今に至るまで黒人差別が根強く残る土地ですが、暑い地方独特の文化があるようです。そんなわけでちょっと今は私の中で南部ブーム。コーンブレッドを作ってみたい。映画「アラバマ物語」やミュージカル「パレード」も見てみたい。アトランタオリンピックの開会式の映像なぞを見てみれば、さらに南部をダイジェストで理解できるのでしょう。