2016年4月5日火曜日

世田谷美術館「ファッション史の愉しみ」





現在世田谷美術館では西洋服飾史研究家石山彰氏のコレクションであるファッションブックとファッション・プレート(版画)、そして復元ドレスの展示「ファッション史の愉しみ―石山彰ブック・コレクションより―」が開催されています。
2名入れるチケットをもらったので誰か誘おうかなーと思いつつ、交通の便の悪い砧公園の中の美術館だったので、友達にそんなところまでご足労願うのも申し訳なく一人で行ってきたのですが…質・量ともになかなか見応えのある展示で一人で見るのはもったいなかった!
世界初のファッションブックはイタリアだったらしいのですが、その後すぐにファッションの中心はフランスのパリに移り今に至ります。ファッションの変遷とともに、時代の変化(印刷の発達、産業革命、汽車による流通ect)もファッションに大きな影響を与えたこともよくわかる展示でした。
またとにかく膨大なファッション・プレートとともに歴史をたどれるので興味深かったのが1800年代のドレス。バッスルスタイルからスカートがふくらみ、袖もふくらみ、またスカートが細くなりコルセットの長さも変わりS字スタイルとなる…と流行が10年ごとに変化していく過程などが説明と絵でよくわかりました。
そして一番ビックリしたのがナポレオンの戴冠式の時の衣装の展示…宝塚歌劇の衣装を持ってきたのかと思った…。この復元衣装、宝塚のより色も細工も重厚感あふれるものでした・・・(キーッと悔しがって見せたりして)
4月10日まで。