2013年9月29日日曜日

美輪明宏コンサート



ジャジャーーン!!先日「美輪明宏/ロマンティック音楽会2013」へ行ってきましたよん!!美輪様といえば、何かにつけて昔の自慢話が多くて好きじゃなかったのだけど、一度観てみたらやはりそのステージに感銘を受けるのではないか、それに死んでしまったらもう観られない!と思って急遽チケットを取りました。
結果としては…歌はテレビ通りでした。生で聴けばあの「うつろいやすい」音程の歌も迫力あるのかと思ったけど、迫力という点ではテレビでも十分伝わっていたらしくそのままの印象。しかも前半1時間半の間に歌った歌は6曲。1曲5分の歌を歌ったとしても残り1時間はトークだったことになります。年が年なだけに長く歌えないのか、ご本人に話したいことがあり過ぎるのか、トークにこそお客の需要があるのか、そこはよくわかりませんが、前半は特に戦争と自民党政権反対に気炎を上げておられました。(よっぽど「異議無し!」とか叫びそうになったけど、絶対つまみ出されるわよね…)
でもそのトークがやはりテレビで放送される内容のものとはちょっと違い…さすがの78歳。本当にたくさんの悲しいまたは豪華な数え切れない人生を見てきたんだなぁ…と思い、そして「ああこの人の根底にあるの『怒り』なんだ」と初めて気がついたのでした。本人にしても生まれた時から遊郭のそばで育ち裏街道を見て、長崎の原爆にあい、上京してからは路上生活をして社会的弱者の立場を経験し、同性愛ということで不条理とも言えるほどの偏見を受けて。美輪明宏は怒れる人、怒れるChanteuse(?)だったのだということがわかると、その裏返しでもう「底抜けに!!」彼女の弱いものへの許容範囲の広さにも納得がいくのでした。今回のコンサートは何よりそのことが収穫だったように思います。
そんなわけで、歌はともかくやっぱり生のものを観に行くという意味は大きいなと思いました。ともかく美輪様を見納めできてよかったです。私の冥土の土産??