さっそく観ましたよん。ジブリの「風立ちぬ」。
…が、うーーーーん。宣伝通りいつものジブリっぽい作品じゃなかったせいもあって、自分の中に入ってくるまで時間がかかったような…。
縦糸に堀越二郎という飛行機設計技師の半生を、横軸に堀辰雄の「風立ちぬ」のような恋愛を、ということだけど…私の感想としては堀辰雄を混ぜ込んだことでちょっと盛り込みすぎでブレがあったように思います。横軸はジブリのまったくのオリジナルにした方が作品として生き生きしたんじゃないのかな。(うわぁ…巨匠にむかって上からモノ申してる…!!!)
とは言いつつも、もう宮崎駿の才能はやっぱり類を見ない偉大さで…どんなワンカットワンカットも天才の結晶みたいなものが溢れかえっていて、リアルタイムにこんな作品を観られることに目眩さえ感じるほどでした。「借りぐらしのアリエッティ」「コクリコ坂から」としばらく宮崎駿監督作品を観ていなかったせいか、宮崎駿という人の非凡さをまざまざと感じる映画でした。天才って本当に存在するんだわ…。
そういえば挿入歌で古いドイツ映画「会議は踊る」の曲が使われていました。いいですね、時代ですね。