なんとな~くの気まぐれで、2年間もほおっておいたブログをこっそり再開。
週末に、東京ステーションギャラリーで開催中の「夢二繚乱」展へ行って参りました。竹久夢二の名前は確か漫画「はいからさんが通る」で知り、学生時代は夢二の絵よりむしろ、彼の書く乙女チックで大正浪漫な詩に随分とうっとりしたものです。
今回も、早稲田実業時代(早実に行ってたのね…全然イメージじゃない…そして中退)、5歳年上の女性久栄に宛てた葉書に「(将来について)天へも登ってみせる」と書いていた、とあり、「相変わらず夢二は素敵だぁ」と学生時代にときめいた気持ちを思い出しました。
詩も素敵なのですが、今回すごいなと改めて思ったのは色使い。このポスターの様なピンクを大正時代に本当に版画で使っているんですよね。そこにくすんだグリーンをあわせたり…わりとスモーキーなパリ色使い。しかも渡仏もしている夢二ですが、洋行の1年後に結核で亡くなっているので、彼のほとんど多くの作品はパリを見る以前の物になるわけ。パリを見た後も長く生きていたらどんな風に作風は変わっていったのか、はたまた変わらなかったのか、そんなことに思いを馳せたりいたしました。