前回書いたコーンブレッドを焼いている間、TSUTAYAで借りた南部が舞台の「アラバマ物語」を観ていました(南部ブームだったから)。原作はハーパー・リー著同名の小説(原題は「To kill a mockingbird」)で、ピューリッツァー賞を受賞(…に弱い私)しています。手前の背中を向けている女の子が作者自身の子ども時代で、彼女の目線を通して描かれた黒人差別の根強いアラバマの小さな町のお話しです。
さて、ここでもおそらく日常的であり過ぎるゆえに話題にこそのぼりませんが、映画でもコーンブレッドが出てきます(この写真の場面はこちら)。見えにくいのですが、正面のミルクのグラスのすぐ後ろに見える食べ物、これおそらく四角く切ってたくさん盛られたコーンブレッドで、皆でお皿をまわして取っていました。この食事で招かれた金髪の男の子(貧しい家の子)がコーンブレッドやステーキにまでドボドボとシロップをかけて、それを馬鹿にした主人公は、あとでこっぴどく黒人のメイドに叱られるという、可愛いシーンがありました。
さて、せっかくなら原作本を読もう!と図書館で予約してみると江東区には1冊しかないところ予約が2番目。しかも私の後ろにも2人予約している人が。世田谷区の図書館では11人待ち。「なんでこんなに人気なの!?」と思ったら、この作者ハーパー・リー氏が今年2月に亡くなっていたそうです。…だからかな?ちなみにこの本の「アラバマ物語」は朝ドラでテーマとなっている「暮しの手帖社」から出版されています。いい本、たくさん出していたんですね。