さて。タイトルが「感動する心」だから、ここ最近私が感動した作品のご紹介だと思われませんでしたか?それがほーじゃないんです。どうも最近心がブンブン揺さぶられるような作品に出会わない。私の心は枯れちゃったの??
まず先日観劇したイプセン作「幽霊」。19世紀末に社会的センセーションを巻き起こした作品といっても、やはり現在観るには新鮮さが足りない。し・か・も!!元星組トップスターの神様☆安蘭けいさんもやはりミュージカル女優であって、ストレートプレイだと少し飽きてしまう演技でした。でもすごい台詞がありましたよ。女中のレギーネの言い放った「貧乏な娘は若いうちが花」。若くもそこまで貧乏でもない私としては「う…うん」としか言いようもないのですが、まぁさすがはイプセンです!!
次は知らないうちに弟が買っていたので借りた中島京子著「小さいおうち」。映画が気になっていたので読んでみましたが…さすがに直木賞受賞作で面白くスルスルは読めたんだけど…パンチが無かったかな。ズン!と体に来なかったし、構成がちょっと中途半端な印象がありました。女中文学ならやはり「本格小説」でしょうか!!もっともっと何か秘密があるんじゃないかと勝手に期待してた私も悪いんだけどね。
「アナと雪の女王」。なんだか評判がすごくいいし、エルサの声がイディーナ・メンゼルということでさっそく観に行ったのですが・・・これまた期待し過ぎだったみたい。でも熊の映画「TED」でも感動したけど、雪の結晶やらのCGが底抜けに美しく、これなら3Gで観る価値があるかも!と思いました。イディーナの歌声も素晴らしかったです。あの目をウルウルさせた彼女の姿が想像されて、それだけで泣けそうに。そしてあれだけのスケールの大きさを出せる歌声って、やっぱりブロードウェーのミュージカル女優だけなんだなと思いました。でも結局はただのディズニー映画でした…。(そりゃそうなんだけど)
BSでやっていたので録画して観たのですが…これ、そこそこ話題になった映画でしたよね??なんだか面白くなかった…観たとき私の体調が悪かったせいかしらん?でもイギリス王室のインテリアは素敵だったな~♪エリザベス女王の子供時代の女の子も、大きなリボンをしていて可愛かった。でもつまらなかった。
と、何を読んでも観てもたいして感動できずに何か心に不満を持っていたのですが…そんなことはなかった!!!新しいNHK朝ドラ「花子とアン」、これが毎朝結構泣ける!!何せ第1回放送なんて朝から号泣で本当に大変でした。話の内容に感動するというか、感情をガッとつかんでブン!と振り回され、感極まって泣いてしまう、という状態なのですが。また、ドラマに合わせて山梨県立文学館ではこんな可愛いピンクのポスターを作っていて…あの貧乏なハナ子が…とこれだけで泣けてきます。
「感動する心」30台も半ばになると枯れてくるのかしら…とちょっと心配したけど大丈夫、ちゃんとあったみたいです。