広島を舞台にした井上ひさしの「父と暮らせば」と対をなす、長崎が舞台のこの映画。とりあえず壮太郎くんが出ているから劇場で観なくっちゃ!と期待せずに行ったら…途中で涙を拭くのが面倒くさくなるくらい始終泣き通しでした。
原爆直下で「死ぬ予感」がまったくないままに一瞬で死んでしまった息子ニノ。広島長崎の悲劇は日本人として色々と見聞きしているはずなのに、20代そこそこで婚約者と未亡人の母親を残して死ななくてはならない無念さは、やっぱりこうやって一人一人丁寧に描かれていないと想像のできない、しょうもない私。クスリとおかしかったり愛おしかったり、でもどうしても悲しい物語でした。
そして・・・自分が許せないのだけど、なんと壮太郎くんをキャッチできないままにエンドロール…(わりと最初の方に名前が出てきた!!)学生の役か、南方の兵士の役か、同寮の役か…一体どこにいたんだろう…。