2013年5月31日金曜日

杮葺落五月大歌舞伎




先日、何年ぶりかで歌舞伎を観ました。お目当ては玉三郎の「京鹿子娘二人道成寺」(写真下)。今年2月にパリのシャトレ劇場で公演した玉三郎、一度古典で観ておきたいと幕見席(1幕2000円)狙いで行ったら…なかなかどうして人気公演で、1幕目の吉右衛門主演の「梶原平三誉石切」と2幕目の「道成寺」を通しチケットで買わないと立ち見になる、もしくは立ち見にも入れないかもしれないと係の人に脅され(本当のことなんだけど)結局2幕分観ることになりました。

結果、「こんな年寄りしか出てない芝居、興味ないのになぁ…ブツブツ」と最初は思っていた1幕の方が芝居で楽しかった~!舞台は鎌倉八幡宮だったし。2幕の玉三郎さんは…歌舞伎やら日舞を見慣れない私にはその素晴らしさがよくわからずに、もう一人の若くて美しい菊之助に目が行きっぱなし。

そしてついつい色々と宝塚と比較してしまうのですが…今回は第3部の2幕合わせて、座席も立ち見も4000円で時間は3時間。ちなみに宝塚も3時間だけど座席は2500円で立ち見は1500円。コストパフォーマンス?は宝塚の勝ちかな。
ただ当日券を待っている間、いろいろと係の人が親切に説明をしてくれたり、観ようか迷ってる観光客とフレンドリーに話したり、と劇場スタッフは、歌舞伎座という劇場で働いている誇りとプロフェッショナルさも含め対応が素晴らしく、そこはもう宝塚劇場とは比べものにならず松竹の勝ち!でした。

幕間には柿落とし公演ということで、数枚の緞帳のお披露目(作者と提供者等の説明もあり)もあって、天井桟敷ながらもちょっと華やかな気分になりました。