2013年4月9日火曜日

「ジャンゴ 繋がれざる者」





ジャンゴ 繋がれざる者」を観てきました…
いやぁ…考えてみれば、タランティーノ監督の映画をちゃんと通して観たのはこれが初めてだったらしく…キツかった~~バイオレンスに次ぐバイオレンスに次ぐバイオレンスに次ぐバイオレンス…(以下永遠に続く)。特に途中ディカプリオが出てくるあたりからどんどん残虐性が増し、気持ち悪くて「か、帰りたい…」という半泣きの状態に。(通路側の席だったらきっと帰ってた)しかも165分という長丁場…(-_-)
(※追記 「パルプフィクション」は観たことがあった)

それはともかく、インタビューによるとタランティーノは製作意図について、「僕はずっと、このアメリカのヒドい過去である奴隷問題を扱った映画を製作したいと思っていたが、歴史に忠実な映画にはしたくなくて、ジャンル映画として描きたいと思っていた。特にアメリカのウエスタン作品は、極端に奴隷問題を避けて描いてきた作品が多かった。海外の国は強制的に過去に犯した残虐行為に対して、国ごとに対処しなければならなかったが、どこかアメリカはこの奴隷問題に関しては、みんなの過ちとして捉え、誰もしっかりと、この問題を見つめていないと思う」と語っています。

な、なるほどね…。確かに西部劇にインディアンやメキシコ人は出てきても奴隷はあまり出てこない。だとすると私が好きだ好きだと言って浮かれていた西部劇というのは、白人によるキレイごとばかりの映画だったんだな、とこの歳になって反省というか自分の浅はかさを痛感。
自分の住む国の問題に正面から向かいつつ、すみからすみまでクオリティの高い、あれだけのエンターテイメント(私の好みじゃないけど)に仕上げるクエンティン・タランティーノ、さすがです。
監督本人も5分くらいで殺されてしまうチョイ役で出演しています。演技下手オーラがムンムン出てて、そこは笑えた!