三島がもしこの芝居を観てたら、何て言ったかな?…………ピッチピチのスーツ姿でエラそうに(短い)足を組み、煙草をふかしながら演劇評論家と対談している三島が、「宝塚の『春の雪』を観たんだけど、芝居の構成はとにかく酷かった。演出や美術は浅利君にやらせればよかったんじゃないかな。でも清顕をやった人は綺麗だったよ。僕の書いた清顕とは全く別の清顕だったけれど、学習院の制服なんかもよく似合っててね。女の人があれだけ化粧をした上で美しく見えるってこともあるんだと、今回少し感心した。(要約:宝塚は認めないし、自分の思い描く清顕には遠く及ばないけど、明日海りおの美しさはさすがに認めざるを得なかった)」な~んて言ってそう~。
今回、宝塚と三島作品という似て全く非なる2つの世界が、ちょっとそれぞれ違った意味合いの「美しければすべて正解」というアプローチで融合されたミラクルな作品でした!!それもすべては明日海りお嬢の美しさの上に成り立っている話なのですが。
「春の雪」の話はもう少し続きます。